1/17/2011

こころない大人へ(長文注意)


SUZY




先日、渋谷で滑り、NAOKIが気持ちのいいolliを宮下公園の向かいの
7段ステアでmakeしました。

DIESELの反対にある地下鉄入り口のそのステアは、
入りが下り坂で、歩道から入る時に小さなギャップがあり、
なかなかに体勢が整わない場所なので、NAOKIにはあっぱれです。

ピストの兄ちゃんも車道から足を止めて最後まで応援していました。



そんな後、気持ちよく駅前のボーリング場へ向かいプッシュしてる時に事件は起こりました。



KOTAの後をプッシュで追いかけていた私。

前方からは6人位の30歳前後の兄さん方。

その端をKOTAの後に抜ける私に、一人の兄さんが足払いといいますか、
ケリ的なのを喰らわせ、


  私、空を飛びました。


幸い怪我無く、うまく胴体着陸で滑る事が出来たのは、
日頃の行いと、下呂直伝の受け身の成果だと思います。
(下呂のsk8時でのこけ方は芸術的で、ちゃんと前方2回転して起き上がる)


前を走るKOTAは”あいつ停めてあるチャリに引っかかんたんかい”
と思ったらしい。

後ろから来たNAOKIとスナオは、事の始終をその目で見てしまい、
「信じられない行為に、一瞬、言葉が出なかった。」(NAOKI談)


だけど一瞬ね。


RODの瞬間湯沸かし器ことNAOKIは、私が起き上がるより先にその男に
首を上下に振りながら迫っていました。(30度傾けての上下運動)

その男は初め、NAOKIに対して威圧的で、なんもしてねーYO!
の一点張りでした。

が、その態度がMade In GasolineのNAOKIに引火させてしった。



謝れと迫るNAOKI。

周りの兄さん達の説得で謝る男。

しかしその謝る時の顔がヘラヘラしてて、NAOKIの炎は業火と化したのです。

そばの駅の強化ガラスを拳で殴り、男に掴みかかるNAOKI。

話を飲み込めず、NAOKIを押さえるKOTAと屈強なスナオ。

「まじ、あいつやっちゃいましょう」と言いながらデッキを掴むNAOKI。

私を凶器に使わないで!と、NAOKIのデッキ。

兄さん方と我々は揉みくちゃとなったが・・・

待てよ、


被害者、私よね。



男に「土下座しろよ、テメー!」と怒鳴るNAOKIを見ながら思いました。

こいつはなんて仲間思いで熱い奴なんだ。

彼の鎮火作業におわれて、自分が怒る暇もない、と。




いやー、NAOKIありがとう。

でも暴れ過ぎ。

(ここからラップ)

こころない大人に怒るNAOKIの行動は正しいが、
その可燃性ぶりが、いつかおお怪我をまねくのではと、
見ている仲間はココロモトナイ気持ちです。YO!

(ラップ終わり。2度とやりません)



どうやらその男、彼女に振られ、いい具合に酔っていたのだと。

しかし、その稚拙な行為は、被害者はもちろん、自分の仲間にまで頭を下げさせるという迷惑をかけてしまったのです。

こういう大人、RODにはいません!

きっと、その男はこの社会で生きてく内に子供のころはあった大切な人間性を忘れてしまったのでしょう。



そこで、RODの映画宣伝普及委員会会長の私、SUZYが、くたびれた大人へ推奨する、少年が主人公の映画をいくつか紹介させていただきます。

最近観たので特に良かったのが、『マイライフ アズ・ア・ドッグ』





これは、主人公の少年が不幸な家庭環境に見舞われるも、自分は、宇宙ロケットで実験道具して地球に戻る事なくとばされたライカ犬に比べればついている。と、純粋な子供のポジティブさを発揮し、その主人公を支える、スウェーデンの田舎の個性豊かな人達を描いている物語です。

この映画の素晴らしい所は、いい意味での個性豊かな人間達と、変に恩着せがましく無い暖かさの人の愛。普通に観ると(主人公も含め)変人ばかりだけど、少年イングマルというフィルターを通して観てるから、その人達の中の優しさなどが浮かび上がる。

きっと私に足払いした男も、少年時代はあったので、これを観ていろいろな優しさを思い出して欲しいです。

逆に、私も、いろんな不幸がある世の中、たかが知らない人に足払いされただけとしか思えなくなります。(うん、エチオピアの女性宣教師が、神の教えを説いてる時にこん棒で殺されたのよりましだ。)


この映画、こんな映画を好きな人はきっと気に入ると思います。(もしくは、この映画が良かったと思う人へのお勧め。)



その1、『ギルバート・グレイプ』


これは、先の映画と同じスウェーデン人監督、ラッセ・ハルストレム監督のハリウッドデビュー後の作品です。

ギルバート役に、まだ若いジョニー・デップ、その弟役(知的障害)にレオナルド・ディカプリオ。ジョニーが恋するベッキーにジュリエット・ルイスと、今のハリウッドの大物達が若いときに競演してたという、贅沢映画です。


その2、『リトル・ダンサー』

1984年のイギリス炭坑町が舞台。炭坑町映画にある灰色感、閉鎖感。父親に、ボクシング教室に通わされていたビリーが、たまたま同じホールに移って来たバレー教室にひょんな事から入ってしまう。

子供の頃ある、親に言えずにって感じがすごく共感できる名作です。

監督は『愛を読む人』の監督で、長編第一作がこの映画です。


その3、『スリング・ブレイド』
 
ハリウッドの名俳優、ビリー・ボブ・ソートンの監督、脚本、主演で、この映画でアカデミー脚本賞もとっておられます。

ソートン演じる知的障害者カール役は、少年の頃、母親の浮気相手を殺し、25年間の精神病院生活の後、強制退院させられる。行く当てない中出会った少年フランクに心開くも、彼の母親が彼氏に暴力を振るわれてるのを知り・・・

ビリー・ボブ・ソートンは毎回どんな役でも名演技だが、この映画は俳優だけぢゃないというのが凄い。ちなみに彼、’00から3年間、あのアンジーと夫婦でした。(知らなんだ!)


その4、『コーラス』

フランスの戦後間もない寄宿学校を舞台とし、一人の先生がその学校にやってくる事で物語が始まります。子供の事を考えない校長を筆頭に、体罰だらけの無情な学園生活で、子供達の純真さが消えようとしていた。

新任の先生が、彼らの心の声を聞き、皆でコーラスをやる事を通じて、子供の目に希望と喜びが溢れていく様がいい映画です。


その5、『ペーパームーン』

この映画は’73年作と今回のお勧め映画では一番古く、白黒ですが、気負いする事なく観てみてください。

話は、聖書詐欺のモーゼと、孤児のアディが旅をしていく中で、他人という関係から親子以上に強い信頼関係に近づいていくロードムービーです。

終わり方も、THE映画ですし、本当に白黒だっけって今も思う位、物語に入り込める内容となっています。



これらの作品に共通しているのは、こどもの純真の美しさと、大げさではないほろ苦ハッピーエンド。子供の悪戯や奇行の背景には絶対に動機、理由がある。(大人は理由あっても他人に足払いしたらダメ。)

子供達の真っ直ぐな眼差しを観ていると、自分の子供時代が思い起こされるのと、そこに出てくる大人を観て、今の自分はどういう大人に観られるのだろうか、と考えさせられます。



またしても長々としたブログになってしまった事は謝りますが、これらの良作な映画を普及していけば、世の中が豊かになり、こころない人が減るのでは、と思っちょります。



映画好きの多いRODなので、つい張り切りすぎたわい。






最後におまけエピソード。

NAOKIを押さえてた屈強なスナオ。

力が強すぎて、興奮状態のNAOKIに、相手と勘違いされたのか、けられてしまいました。

もう少し早くにこれがあれば、BEST OF 2010に入れたのに。





こころない大人映像。







勇気の出るGonz映像。







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